ガラケーを利用されている方の中には「いつかガラケーが利用できなくなるのでは?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今の携帯はスマホが主流になりましたが、ガラケーは通話に優れた端末であるため、今では主に法人企業において導入されている傾向があります。
この記事では、ガラケーがいつまで使えるのか、また今後の乗り換えについても解説していきます。
ガラケーはいつまで使えるの?
ガラケーが利用できなくなるというのは、ガラケー自体のサービスがなくなるというよりも、ガラケーが利用する3G回線の電波供給が終了する為、利用できなくなるのです。
3G回線が終了予定
ガラケーの多くは2000年ごろからサービスを開始した3G回線を使用しています。
3G回線を提供している各キャリアは、数年以内にサービス提供を終了する予定です。
サービス提供の終了予定日はキャリアによって異なります。
ご契約中のキャリアが3G回線の電波供給を終了すると、そのキャリアの3G対象機種は電話、メール、ネットなどの機能が利用できなくなります。
現在3Gのガラケーを利用している方は、契約しているキャリアの3G提供終了予定日を確認しておきましょう。
各キャリアの3G提供終了予定日
au、ソフトバンク、NTTドコモの3キャリアは、いずれも数年以内に3G回線の電波供給を終了します。
終了予定日は以下のようになっています。
- ドコモの3G提供終了日…2026年3月末
- auの3G提供終了日 …2022年3月末
- ソフトバンクの3G提供終了日…2024年1月下旬
もっとも早く3G回線を終了するのがauで、2022年の3月に終了を予定しています。
ソフトバンクはその2年後の2024年1月下旬、さらに2年後の2026年3月末にNTTドコモが3G回線を終了し、全キャリアの3Gガラケーは利用できなくなります。
今後数年で3G回線は全てサービスを終了するため、すでに各端末メーカーは3G回線の新機種を発売していません。
早めにスマホに切り替えるべき大きな理由
現在ガラケーを使用している人は、3G回線が終了するギリギリの期間まで待たず、早めにスマホに切り替えた方がよいでしょう。
その主な理由は次の3つです。
故障のリスクを回避
3Gのサービス終了までガラケーを使い続け、そのタイミングで故障するとデータを引き継げなくなるかもしれません。
電話帳や写真など大切なデータを確実に引き継ぐには、早めにスマホに切り替えた方がよいでしょう。
業務効率化に繋がる
スマホに切り替えることで、ガラケーにはなかった機能が使えるようになります。
その1つがアプリの利用です。
スマホのアプリには、ビジネスチャットやWEB会議アプリ、スケジュール管理や名刺管理など、ビジネス向けも多く開発されています。
アプリを積極的に利用すれば、業務の効率化に繋がるでしょう。
料金が安くなる場合も
「スマホは料金が高い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、実際は必ずしもそうではありません。
確かにガラケーの基本料金は安く設定されていますが、基本的に通話料は従量課金制なので、通話時間が長ければ長いほど料金は加算されます。
そのため、通話の頻度が高い場合はかけ放題のオプションをつけておいた方が安心でしょう。
スマホの基本料金はガラケーより高い場合がほとんどですが、割引が適用されることもあります。
そもそも料金の高い安いはデータ通信の容量に係わるので、データ通信量が少ないプランであれば、料金を抑えることができます。
たとえば法人スマホコムがご案内できるスマホの法人限定プランは、月額料金が2,728円です。
このプランにはデータ容量1GBと 24時間かけ放題がついているため、ガラケーに24時間かけ放題のオプションをつけるより通信費を安く抑えられます。
ガラケーからスマホに切り替えるメリット
通話やメール機能が中心のガラケーに比べると、スマホは機能性に優れているため、切り替えることによってさまざまなメリットがあります。
ここからは、ガラケーからスマホに切り替えることでもたらされる主なメリットについて確認していきましょう。
画面が見やすい
ガラケーに比べるとスマホは大画面のため、見やすいというメリットがあります。
大きな画面では一度に得られる情報量も多いため、メールの確認やWEBサイトの閲覧もスムーズです。
また、スマホにはピンチアウトやダブルタップなど、指で操作することにより表示を拡大できる機能もあります。
文字が小さくガラケーでは見にくかったものも、 スマホでは直感的な指の操作により拡大できるので便利です。
アプリが使える
スマホに切り替えると、アプリを利用できるようになります。
ゲームや動画の視聴などに加えて、ビジネスに役立つチャットアプリやビデオ通話アプリなどを利用できるため、使い方が広がるでしょう。
スマホのアプリをビジネスに利用すれば、業務効率の大幅アップも期待できます。
働き方が柔軟になる
アプリを利用できるというメリットに付随し、チャットやビデオ通話アプリを利用すれば、離れた場所にいてもコミュニケーションが取りやすくなります。
自宅やコワーキングスペースなどにいながら、ビデオ通話アプリでWEB会議に参加も可能です。
グループチャットやダイレクトメッセージ、ファイル共有などができるチャットアプリを活用すれば、テレワークや外出先でも情報の共有が簡単になり、過不足ない連絡を取り合えます。
スマホのアプリを利用することで、柔軟な働き方が可能になります。
ガラケーからスマホに切り替えるデメリット
長年慣れ親しんだガラケーからスマホに切り替えることで、不便に思えることがあるかもしれません。
スマホに切り替えることによって、次のようなデメリットが生じる可能性があります。
操作に慣れるのに時間がかかる
ガラケーとスマホでは操作方法が異なるので、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
たとえばガラケーは物理的なボタンを操作しますが、スマホにはボタンがありません。
スマホはタッチパネルで操作するため、感覚的な操作が可能です。
スマホを使いやすいと感じる人が多いのですが、長年ガラケーの操作性に慣れた人には使いづらさを感じるかもしれません。
使いこなすには時間がかかる可能性があることが、デメリットといえるでしょう。
バッテリー消耗が早い
通話やメールが中心のガラケーに比べ、スマホはさまざまな機能が搭載されています。
それらの機能をフルに活用すると電力の消費量が多くなるため、バッテリー消耗が早いことがデメリットです。
フル充電していても、夕方には充電がなくなってしまうこともあるでしょう。
ガラケーはスマホより電池持ちがいいため、外出が多い場合でも安心です。
外出時のバッテリー切れは困るので、バッテリー消耗が早いことはガラケーからスマホに切り替え時の不安材料となるかもしれません。
ただし、最近はバッテリー持ちがいスマホも存在します。
バッテリー消耗が早いことに不安を感じる人は、スマホの機種を選ぶときにバッテリーの容量をチェックしておくことをおすすめします。
ガラケーからスマホに乗り換えるときの注意点
ガラケーからスマホに乗り換えるときは、事前に知っておきたい注意点がいくつかあります。
主な注意点をお伝えします。
スマホに移行できないデータもある
携帯の機種変更をした際には旧機種から新機種へデータ移行できますが、ガラケーからスマホに切り替える場合、移行できるデータは次の3つです。
連絡先や写真・動画のデータについては、キャリアのデータ移行サービス、microSD メモリーカード、Bluetoothなどを利用したさまざまな方法で移行可能です。
但し、キャリアメールは、同じキャリアで機種変更する場合のみ、引き継ぐことができます。
多くのデータは移行できるのですが、次のデータは引き継げません。
ガラケーで使用していたケータイサイトのブックマーク、独自のデコメなどは、スマホで利用できません。
また、音楽配信サービスでダウンロードした着メロや着うたなどの音楽データもスマホに移すことはできません。
ガラケー専用の有料コンテンツはスマホ側では解約できない
ガラケー専用の有料コンテンツを利用している場合は、必ず解約しておきましょう。
ガラケー専用のコンテンツは、スマホで利用できません。
しかし、ガラケーの契約を解除してしまうとガラケー専用サイトに接続できなくなります。
スマホからは解約できないケースがほとんどなので、注意しておきましょう。
有料サービスに登録したまま忘れているものがないか機種変更前に確認して、すべて解約しておきましょう。
まとめ
ガラケーは電池持ちや通話性能の良さから法人携帯として根強い人気があります。
しかし、どのキャリアも数年以内に3G回線の提供が終了します。
提供終了時期は、ドコモが2026年3月末、auが2022年3月末、ソフトバンクが2024年1月下旬の予定です。
現在3G回線のガラケーをお使いの方は、スマホなどに切り替えが必要です。
スマホは料金が高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、必ずしもそういうわけではありません。
先ほども少し触れましたが、法人スマホコムがご案内している法人限定プランの基本料金は2,728円(税込)です。
この料金の中にデータ通信量1GBと24時間通話し放題がついているため、ガラケーの基本料金に通話かけ放題のオプションをつけるより割安となります。
3G回線 サービスの終了前に、ガラケーの方は、機種変更時期を考え、一度ご相談ください。
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